1.夜明け、水縄連山
田主丸の象徴・水縄(耳納)連山。この秀麗な山に見守られて、田主丸の神事・伝統行事は継承されてきたのです。撮影2021年11月初旬。
2.一直線、石垣神社から石垣山観音寺へ
709年開基の石垣山観音寺と、713年創設の石垣神社。以前は、両者を参道が一直線に結んでいました。観音寺は1月の火渡り、2月のさざんか祭りが有名で多くの参拝客で賑わいます。石垣神社では10月に「おくんち」神事が開かれ夜店が立ちます。撮影2021年11月初旬。 (Google Map:石垣神社)(Google Map:観音寺)
3.直下を俯瞰(ふかん)、石垣山観音寺から石垣神社へ
真下を見下ろしたまま移動。すると、両者の石畳と建物がほぼ一直線なのが実感できます。撮影2021年11月初旬。(Google Map:観音寺) (Google Map:石垣神社)
4.眺望、耳納連山と山苞の道
石垣神社の屋根越しに南東方向へ。手前は森部地区、奥は、逆上がりの水より東の山苞の道と耳納連山です。撮影2021年11月初旬。(Google Map)
5.旋回、石垣神社 (5/21公開)
入口となる西方向から、反時計回りに北方向まで旋回して石垣神社を眺めます。境内の豊かな木々が一目で分かります。撮影2021年11月初旬。(Google Map)
6.石垣・琴平神社、山中の参道
耳納連山の山中にある石垣地区・琴平神社。林道から分かれ、森の中を苔むした坂の参道を上がります。4月と12月のご神事には、昔ながらに袴姿の宮司さまが風呂敷包みを背負って参道を登られます。撮影2021年11月初旬。(Google Map)
7.善院・天満神社と耳納北麓
鳥居をくぐり石段を登ると社殿が正面に。社殿の中には大きな絵馬が飾られています。9月の「夜渡(よど)」の夜には、色鮮やかな大きな提灯が社殿に飾られ、参道には行灯が並べられます。ともし火の揺らぎがとても美しいです。撮影2022年11月末。(Google Map)
8.下祇園町・素盞嗚神社と旧田主丸町
江戸時代に成立した田主丸町の中心地。町と同じほどの歴史がある神社です。4月には「玉替え祭」神事があり、大玉を乗せた御神輿が社殿を3周します。大晦日の深夜0時、元旦を祝う「歳旦祭(さいたんさい)」神事が行われます。撮影2022年11月末。(Google Map)
9.麦生・小烏神社と耳納北麓
麦生小烏神社は耳納連山の中腹にある森に囲まれた神社です。4月と10月の神事は、社殿と石祠の神殿の間に戸板が渡され、その上に座って宮司さまがご神事をされる、という独特のやり方です。撮影2022年11月末。(Google Map)
10.常行寺と周辺
常行寺は田主丸町の中心地の西に位置するお寺です。12月の報恩講のため、地元の方々がお餅を綺麗に積み上げて「お華足(おけそく)」と呼ばれるお飾りを作る伝統が今も続いています。撮影2022年11月末。(Google Map)
11.森山・阿蘓神社と耳納北麓
社殿の後ろには樹齢1,500年とも言われるご神木の大楠が立っています。9月に当番の人がご神木に登ってしめ縄を掛け替えるのですが、人の姿がなんとも小さく見えてしまうほどの大樹です。撮影2022年11月末。(Google Map)
12.麦生・矢倉八幡宮と耳納北麓
この神社では7月に獅子舞が行われます。ご神事のあと、社殿に向かって獅子頭の口を噛み鳴らし、大声を上げて社殿の周りを駆け回ります。それから、地区の辻々に出向いて獅子を噛み鳴らします。おさな子を連れた親は無病息災を願って子どもの頭を獅子に噛んでもらいます。大泣きする子、動ぜずケロリとしている子、とその反応もさまざま。撮影2022年11月末。(Google Map)
13.怒田・天満宮と周辺
怒田天満宮では7月に風鎮祭(ふうちんさい:風止めご神事)を行い、境内の木に風水害を避ける厄除けの旗を新しく立てます。こちらでは、昔ながらに人が木登りして木のてっぺんに旗柱をくくりつけます。また、藁を先に巻き付けた竹柱を厄除けとして地区の境に立てていきます。撮影2022年11月末。(Google Map)
14.阿弥陀寺と田主丸中心地
阿弥陀寺は大正時代に田主丸の西部にある牧地区から現在の田主丸町の中心地に引っ越してきました。子供の無病息災を祈願するお寺です。3月には火渡りと子守り祈願、8月にはお寺の前の雲雀川で精霊流しが行われます。撮影2022年11月末。(Google Map)
15.隈・五柱神社 参道脇の柿畑
こちらの神社は、参道の両脇が柿畑になっているのが特徴です。秋になって、左右から赤くなった柿の葉に出迎えられながら社殿へと向かう雰囲気は格別です。五柱とは五つの神様をお祀りしていることから名付けられています。撮影2022年11月末。(Google Map)
16.野中・天満神社 堂籠りの煙
この神社に限らず田主丸の多くの神社では11月30日、出雲大社に行かれていた氏神さまを迎える迎え火を焚きます。これが「堂籠り」です。あいにく撮影日は大風で小さな焚き火となりました。7月の「風止め祭」神事では、他の地区同様に厄除けのため、御幣(ごへい)を地区の境界に立てて回ります。撮影2022年11月末。(Google Map)
17.田主丸・月読神社と田主丸中心地
毎年1月23~25日に開かれる「三夜様」は、田主丸で有名なお祭りです。全ての燈籠の上には、月の神様の使者とされるウサギが飾られます。また、3年に1度11月に行われる「虫追い祭」の際は、ここでも演技が披露されます。昭和56年公開の映画「男はつらいよ 寅次郎紙風船」に、境内の鳥居の脇を寅さんとヒロインが歩く場面が登場します。撮影2022年11月末。(Google Map)
18.柳瀬・玉垂命神社と筑後川・耳納連山
10月に3種類の舞いを神前に奉納する「柳瀬おくんち獅子舞」は久留米市の無形民俗文化財に指定されています。7月初めの「風止め祭」神事では境内の木に風水害を避ける厄除けの旗を立てます。また、7月末の「夜渡(よど)」神事ではたくさんの提灯や茅の輪が飾られます。その夜は、子ども達が「お接待」役として、お参りにきた地元の大人に御神酒を注いだりお土産を渡します。撮影2022年11月末。(Google Map)
19.富本・神鉾神社 大銀杏と長い石段
こちらの神社は長い階段を上がった高台にあります。大銀杏がある境内からは筑紫平野が一望できます。階段は境内からさらに「お岩さま」と呼ばれる石祠まで急こう配で続きます。撮影2022年11月末。(Google Map)
20. 松門寺・日吉神社 堂籠りの迎え火
田主丸の多くの神社で11月30日に行われる、出雲大社から戻ってくる氏神さまを迎えるための「堂籠り」の様子です。大風があるために、映像に映る火の勢いでも控え目に燃やしています。撮影2022年11月末。(Google Map)
21. 田主丸・天満宮 鳩とともに
3年に1度11月に行われる「虫追い祭」。当日の早朝、境内には100人規模の祭りの担ぎ手が集まって、安全祈願のご神事と出陣式が行われます。撮影2022年11月末。(Google Map)
22. 今村・徳満神社 銀色に輝くススキ
この神社は巨瀬川沿いにあり、秋は河岸のススキが風に揺れ銀色に輝きます。7月には「茅の輪くぐり」神事があり、社殿の前に大きな茅の輪を飾り、それを3回くぐって体を清め無病息災を祈願します。9月には川面に大きな行灯をぶら下げる「夜渡(よど)」神事が行われ、夜は公民館で夜祭りが開かれます。撮影2022年11月末。(Google Map)
23. 法林寺 楼門をくぐる
田主丸が開かれた中心地の通りに面しています(現・田主丸中央商店街)。お寺は江戸時代の初め、町が出来て数年後に建立されました。昭和56年公開の映画「男はつらいよ 寅次郎紙風船」では、当時の楼門や門前が登場し、そこで寅さんとヒロインが会話します。撮影2022年11月末。(Google Map)
24. 諏訪・諏訪神社
田主丸町の中心地から東にある田園地帯の神社です。境内は何本もの大きな木で囲まれ、昔の神社の面影を保っています。1月14日の夜、子ども達が地区の家々を回って、藁束を先に巻き付けた笹竹で地面を打ち続けモグラを遠ざける行事「もぐら打ち」が今でも行われます。その出発点がこの神社です。撮影2022年11月末。(Google Map)