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獅子舞/獅子打ち~家内安全祈り家を巡る

 家々を巡り獅子打ちし神社では獅子舞して、厄を払い家内安全を祈ります。田主丸の獅子舞・獅子打ちは、正月でなく7~9月の夏に行われます。
 

 
 獅子舞は複数の決まった振り付けを舞います。獅子打ち(打ち込み)は、「祝いましょ!も一つせっ!祝って三言(さんごん)!」と掛け声を上げる筑後独特の三本締めをしながら、獅子の口を噛み鳴らします。田主丸では、獅子打ちだけをする場合でも「獅子舞」と呼びます。実際に獅子舞をするのは、現在では柳瀬玉垂命神社の「柳瀬おくんち獅子舞」ぐらいになってしまいました。獅子の胴体は、棕櫚(しゅろ)で出来ています。
 

 
 獅子打ちは、大人がするものと、中学生以下が行う「子供獅子舞」があります。大人の獅子打ちは自治会内の各家を巡り、玄関先で獅子打ちし「お花」(ご祝儀)をもらい、時には飲食の御接待も受けます。また、獅子の前を青鬼と赤鬼が先導し、先を割った太い竹をガラガラと引き摺ります。健やかな成長を願い獅子が大泣きする赤子の頭を甘噛みする光景は、いつも笑いに包まれます。
 子供獅子舞も家々を巡りますが、胴体は無く小さな獅子頭だけを使います。鬼の先導もありません。その代わり、御幣(ごへい)や短冊飾りを家々に配ります。残念ながら少子化で子供獅子舞はほとんど残っていません。
 

 
 獅子舞や獅子打ちは、人手不足が大きな課題です。人数がいれば良いわけでなく、体力や舞う技術が必要で、若手の力や練習が欠かせません。そんな事情もあり、他の行事よりも早く消滅する恐れがあります。辻々だけで獅子打ちするようにしたり、舞いだけは地元でやり獅子打ちは外部に応援を求めるなど、少しでも参加しやすくする工夫が試みられています。